音楽と芸術の都ウィーンでベーカリーめぐり

昨年10月のコペンハーゲン旅行に続き、母と息子と3人でウィーンを訪れました。


ウィーンを旅先に選んだ理由は、ハプスブルク家ゆかりの地であるウィーンの芸術や文化に触れてみたかったことはもちろん、女性二人の子連れでも安心して歩ける治安の良さ、そしてなんといっても美味しそうなベーカリーがたくさんあること。

クロワッサンやブリオッシュなどのヴィエノワズリーは、”ウィーン風”という意味で、今ではフランスのものとして捉えられていますが、実はオーストリアが発祥であるということや、カイザーゼンメルをはじめとする食事パンも豊富であることから、パン好きの母と私はオーストリアのパン文化に興味深々。
満場一致で旅先が決まりました。

結論、ウィーンはまさに音楽と芸術に加え、パンの都と言っても過言でないほど独自のパン文化が形成されていて、クオリティの高いお店が多くベーカリーめぐりが楽しい街でした。
ショーケースに並べられた職人技が光るパンの数々は、日本のベーカリーと似たような雰囲気を感じ、菓子パンや総菜パンなど日本人の好みに合うパンがたくさん。

ウィーンに滞在したのは4日間で、訪れたベーカリーは7軒、食べたパンの種類は25種以上。
クロワッサンやブリオッシュなどのヴィエノワズリーはもちろん、ライ麦粉・スペルト粉・蕎麦粉といった粉をブレンドした生地にスパイスやハーブを巧みに組み合わせたハード系パンの豊富さと滋味深い味わいも非常に印象的でした。

以下、食べたものの中で特に印象に残ったパンをご紹介します。

Holzofenbäckerei Gragger & CieのNussbeigeilというヘーゼルナッツペーストがたっぷり入ったパン。

薄くて少しもっさり?した食感の皮にほんのり甘いヘーゼルナッツペーストの組み合わせは、月餅を彷彿させました。
普段ハード系パンを好んで食べる母と私ですが、これは特別!
日本人の口に合うこのパンは、是非ウィーンに訪れたら食べていただきたい逸品です。


続いて、Joseph Brotのラベンダーハニーライ麦パン。

ローストしたラベンダーとはちみつ入りのライ麦パン。
ほんのり香るラベンダーの香りがライ麦の風味と相性抜群で、味わい深いパンでした。


好きすぎて滞在中毎日通ったのがÖfferlというベーカリー。

こだわりの材料で一つ一つ丁寧に作られたパンはどれも美味しそうで、全部食べてみたくなります。

ショップバッグも可愛くで何もかもがハイセンス!

三日月型のシンプルなお食事パン。

ポピーシードがたっぷりまぶされた軽い食感のお食事パン。

二種のチーズと野菜のライ麦サンド。

チーズとパストラミビーフのサンドイッチ。
甘めのソースでボリュームたっぷり!

ここのベーカリーで特に気に入ったのは、写真を撮り忘れてしまいましたが、ナッツシードがたっぷりはいったねじねじ型のバゲットと、スペルトハニーブレッド。


日本でもおなじみのDEMEL
ウィーン本店の圧倒的な雰囲気!

こちらでは、お土産のお菓子に加えて、クロワッサンとアップルシュトゥルーデルを購入。

大きなクロワッサンは、バターの風味豊かでもっちりしっとり。

↑左のお皿の大きなクロワッサンがDEMELのもの。右のお皿に乗っているパンは、前述のJoseph Brotで購入したものです。

ウィーン名物の一つであるアップルシュトゥルーデルは、薄皮で包まれたシナモン香るアップルパイで、これまた美味。


以下はパン以外の番外編。
ウィーンで食べた美味しい料理。

ウィーン最古のレストランと言われるGriechenbeislに訪れました。

モーツァルトやベートヴェンも通っていたと言われる老舗中の老舗です。

どの旅行ガイドブックにも掲載されていて、経験上この手の有名店は高い割に味は期待できないことがよくあるのですが(失礼)、このお店はそんなことはなく、名声に劣らないサービスとクオリティでした。

今回注文したのは牛肉のタルタルとコンソメスープと牛肉のターフェルシュピッツ。
特に、牛ランプ肉をコンソメと脊髄で長時間コトコト煮込んだターフェルシュピッツが絶品で、見た目以上にお肉が柔らかく、優しい出汁と旨味の味わいは今思い出しても思わず笑みがこぼれます。

ウィーンと言えばシュニッツェル(薄いカツレツ)が有名ですが、こちらのターフェルシュピッツはイチオシです!


今回、ロンドン・ウィーン間の飛行機で利用したオーストリア航空のラウンジが利用できたので、最終日は遅めの昼食をこちらでいただきました。

平日だったからかほとんど人がいませんでした。

ここでは、ウィーン風ハンバーグ(手前)とチーズのシュトゥルーデル(奥)をいただきました。
ハンバーグはセルフではなく、スタッフの人に注文して取り分けてもらうスタイル。

ハンバーグは、つなぎがほとんどないみっちみちのタイプで牛肉の旨味がつまったジューシーな味わい。パン粉が薄くまぶされています。
ホワイトアスパラとインゲンの付け合わせも美味しかったです。

チーズのシュトルーデルは、チャンスがあれば食べたいと思っていたので、最後の最後にラウンジで見つけられてラッキーでした。
私はりんごのシュトルーデルよりもチーズ派かも・・?


他には、美術館に行ったり、宮殿や庭園を散歩したり、見どころがたくさんの美しい街ウィーン。
とても4日間では周りきれませんでした。
今回は1歳の息子がいたこともあり、残念ながらコンサートやオペラなどを鑑賞することができなかったので、息子が少し大きくなったら再び訪れたいと思っています。

ウィーンの青信号は、カップルがいちゃいちゃしながら歩いています。

名産の塩とパンプキンシードオイル。
とろっと濃厚なパンプキンシードオイルは、サラダやスープやパンに少し垂らすだけでワンランクアップの味わいに。

美術館内のカフェは、世界で最も美しいカフェと言われているそうです。

世界遺産のシェーンブル宮殿。
広大な敷地の中には、宮殿だけでなく動物園や温室庭園などもありました。

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