↑我が家の冷蔵庫の野菜室
粉だらけ!笑
日本に帰国して色々な粉を試してみたいと思うがままに買い漁っていたら、こんなになってしまいました。(野菜は野菜室に入らないので冷蔵室にはいっています。。←粉優先)
ご覧の通り、現在あれやこれやと試しているところですが、今まで使った主な粉の感想と記録をメモしておきます。
◆キタノカオリ
・黄色っぽいクリーム色が特徴で、旨味が強く香り豊か。
・吸水が良くとても扱いやすい上に、グルテンも強いのでよく膨らむ。
・ゆめちからの父先祖。
・国産の中では好きな粉ベスト3にはいる。
タンパク質 11.5±1.0%
灰分 0.50±0.05%
産地 北海道





◆ゆめちから
・もっちりむぎゅっとした食感が特徴。
・吸収が良くとても扱いやすいが、ダマができやすい。
・味はクセが強くないので、粉や副材料をミックスしやすい。
・窯伸び抜群。
・キタノカオリの後継種。
タンパク質 12.9%
灰分 0.50%
産地 北海道





◆はるゆたか
・もっちり感としっとりなめらかなシルキー感があり、ツヤが美しい。
・吸水が良く扱いやすい。
・春よ恋の祖先。
タンパク質 11.5±0.5%
灰分 0.43±0.03%
産地 北海道



◆春よ恋
・もっちりしていてお餅のような食感と手触り。
・独特の甘みもある。
・一般的には扱いやすくて初心者にオススメの粉と言われているものの、個人的な感想としては、ねっとりべたつきがあり、他の粉と比べると扱いにくい印象。
・はるゆたかの後継種。
タンパク質 12.0±1.0%
灰分 0.45±0.05%
産地 北海道






◆リスドォル
・フランスパン用に人気の粉。
・吸水が良く扱いやすい。
・軽やかな口当たりで、パリッと香ばしいクラストになる。
タンパク質 10.7±0.5%
灰分 0.45±0.03%
産地 アメリカ、カナダ、オーストラリアなど


◆タイプER
・灰分が高めで風味豊か、味わい深い。
・吸水が良く扱いやすい。
・しっとりツヤのあるクラムとパリッとしたクラストのコントラストが楽しめる。
タンパク質 11.3±0.5%
灰分 0.67±0.05%
産地 北海道


◆石臼挽きグリストミル
・石臼挽きによる香りやコクが楽しめる。
・灰分が高いのでうっすらクリーム色。
・吸水も良く扱いやすい。
・膨らみも良く、副材料をたくさんいれてもふんわり仕上がる。
・栄養分が高いので、ルヴァン種のリフレッシュにも使用。
タンパク質 13.5±1.0%
灰分 0.95±0.1%
産地 カナダ


◆アルチザン(セントラルミリング社)
・本場アメリカのサワードウブレッドの味が楽しめる
・グルテンの質が良く、たっぷりの気泡とともに程よく窯伸びする
・吸水が良く扱いやすい
・柔らかで歯切れの良い食感
タンパク質 11.5%
灰分 0.6%
産地 アメリカ(カリフォルニア)




シンプルなサワードウブレッドを作る観点でいくと、現時点ではキタノカオリとアルチザンがお気に入りです。
はじめまして、COTOさん。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ルヴァン種の作り方をシェアして下さりありがとうございます。
今まで現在住んでいるニュージーランドのレシピで作ったマザースターターを使って来ましたが、何度リフレッシュしてもどうも元気が無くついに破棄する事に…
心機一転COTOさんの方法でスタートして今日で五日目、とても元気に育っております。一言お礼を申し上げたくてコメントさせて頂きました。本当にありがとうございます
ところで、Quarantine Bakery の記事興味深く読みました。
理不尽な事態にも冷静に対応されていて素晴らしいですね、
分析力、考察力、感情処理能力はパン作りにも共通しますね。
私はパン作りにおいてもその他でも、いつもろくに考察もせず、上手くいかない時は環境や器具のせい、また逆に上手くいった時は運が良かったみたいな感じで済ませて来たので、一向に進歩が見られず今日に至っています。
COTO さんがご自分の理想通りのパンを焼き、またレシピも作られている事にとても刺激を受けました。
今後パン作りを通して人間的にも成長出来る様頑張ってみようと思います。引き続き楽しみにしております。どうぞよろしくお願い致します。
日本の状況、予断を許さないですね。どうぞご自愛ください。
Atsukoさん初めまして。心に響く温かなメッセージどうもありがとうございます。
思わず目がうるっときてしまいました。
私のルヴァン種の作り方がお役に立てたようでとても嬉しいです。
また、Quarantine Bakeryの記事まで遡って読んで下さってありがとうございます。
思いかけず私にはもったいなきお言葉をたくさんいただき、ご丁寧にコメントを残して下さいましたこと感謝しております。
誰にも見られることなく単なる自己満足で終わってしまうだろうと思っていたブログですが、Atsukoさんのように色々な想いを馳せながら私の記事を読んで下さる方がいて、更にはこのように繋がることができて、始めて良かったなと心から感じております。
今回育てた自分だけのオリジナルルヴァンでパンを焼くのが楽しみですね!
お会いしたこともないのに勝手な妄想ですが、Atsukoさんは愛情たっぷりルヴァンを育てられていくのだろうなと想像しております。
これからもパン作り仲間として、どうぞよろしくお願いします。
はじめまして。
いろいろな強力粉を紹介していただいているのはありがたいのですが、紹介だけなら他のサイトでも参照できるので・・・。
それぞれの食感の感想が生きるように、各々を比較してどうなのか、という点がないと使い勝手のものさし(判断基準)がつかめません。
ぜひその点がわかりやすいように、構成を変えてみていただきたいです。
個人的には蒸しパンに使った場合などの適性とかも知りたいです。
Markさん、こんにちは!コメントありがとうございます。
ご指摘の通り、各々の比較でないと判断基準掴みにくいですよね。当初、私も同じレシピで比較するのが理想的だなと思い描いていたのですが、パンを焼ける時間が週末しかなく生地を仕込むのに1-2日かかってしまうことや、毎週1個ずつ焼いていると数ヶ月はかかってしまうため、妥協案として今の形になってしまいました。
ですが、私としてもそのような比較実験をしてみたいと思っていたので、どこかでじっくり時間とリソースを確保してそのような形で結果を発信したいと思います。
ご提案いただきありがとうございました。
お願い。
祖先や後継種と記載があるので、そこにお詳しい方だと思いお願いです。
日本産の小麦粉の家系図みたいなものを教えて欲しいです!
あやさんこんにちは。
小麦粉の家系図のようなものをお探しとのことで、私も色々な手段で調べてみたのですが、全体を俯瞰できるような資料は見つけることができませんでした。
お力になれず申し訳ありません。
引き続き探してみたいと思いますので、もしそれに近いようなものを見つけたら共有させていただきますね。
どうぞよろしくお願いいたします。