お久しぶりの投稿です。
オーブンが壊れてしまいしばらくパンが焼けていなかったのですが、そうこういているうちにロンドン内で転居しなければならないことになり、先日ようやく引っ越しを終えました。
今回の家探しはなかなか大変で、市場に出回っている物件数自体が少ないため、条件の良い物件は内見する間もなく一瞬で埋まってしまうような状況。なのでオーナーもここぞとばかりに強気で家賃もどんどん値上がり・・
現在、ロンドンの賃貸市場は1つの物件に入居希望者が複数殺到し、オーナーはその中から一番良い条件の入居希望者を選ぶといった日本では考えられないようなクレイジーな様子です。
1~2か月ほど探し回り続けた結果、たまたま良いタイミングで私たちの希望に合致する物件を見つけることができ、なんとか契約にこぎつけることができました。
イギリスの賃貸物件は、家具付きと家具なし両方のパターンがあるのですが、私たちは日本から家財を持ってきていないため家具付きの家に絞って探す必要がありました。
そしてお待ちかね!(?)今回の新居に設置されていたオーブンはこちら。

AEG製のビルトインオーブン。
よくわからないダイヤルやアイコンが並んでいます。
果たして上手く使いこなせるのか・・?
◆オーブンお試し1回目◆
説明書がないので、インターネットで調べながら手探りで設定してみました。
火力がどの程度か不明だったので、まずはいつも通り日本で使っていたオーブン(パナソニックのビストロ)と同じ方法で記念すべき第一弾を焼いてみることに。
お試しということで、まずはシンプルなサワードウブレッドから。
レシピはこちらを使用↓
まずは庫内に銅板をセットして、その上に温度計とストウブを置いて予熱。



設定温度は300℃。予熱は約25分で完了。(ビストロでは1時間かかっていました)
その後、300℃で焼成開始。
25分後。蓋を開けてみると・・・
もう焼けている・・!というか焦げてる!!
そして焦ってオーブンから取り出したのがコチラ↓

ビストロを使っていたときは、予熱300℃(1時間)+蓋をして焼成300℃(25~30分)→蓋を外して焼成280~300℃(15分)という工程で焼いていたのですが、
どうやら今回のオーブンはかなり火力が強めで、予熱も焼成時間もほぼ半分の時間で済んでしまいました。

クラムはこんな感じ。
粉も初めて使う強力粉で全体的にふんわり、カンパーニュらしいカンパーニュになりましたが、課題もたくさん発見。
とりあえず次回は設定温度を低くした方が良さそうということがわかりました。
ちなみに、下の写真は同じレシピでビストロを使って焼いたもの↓ 粉はキタノカオリを使用しています。

◆オーブンお試し2回目◆
前回の教訓を生かしつつ、2回目に挑戦。
2回目は、オーブンが使えるようになったら焼こうと心に決めていたこちらのレシピで↓
前回の火力の様子から、予熱300℃(25分)+蓋をして焼成280℃(25分)焼成→蓋を外して焼成260℃(5分)に調整してみました。
その結果がコチラ↓

良い感じの焼き色に仕上がりました。
焼成時間が短く済むため、クラストは薄めでサクッとしています。
クラムはこんな感じに↓

もうちょっと発酵時間をとっても良かったかなという感じですが、香ばしく歯切れの良いパンになりました。
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まだまだオーブンの使い方は試行錯誤の途中ですが、使用するオーブンによって設定時間や温度が大きく異なることを実感。
レシピを公開するとき、私は自分が使った方法をそのまま記載していますが、一口に家庭用オーブンといっても様々なタイプがあることを意識して記録に残さねばならないなと思いました。
しばらく色んなパンを焼いてみて早くオーブンの特性を掴みたいと思います。