先日、ELLEグルメのウェブサイトで、「サワードウ・ブレッドの健康メリットを徹底解説!」という記事を見つけました。
https://www.elle.com/jp/gourmet/gourmet-healthyfood/g33231353/sourdough-bread-20-0719/?slide=1
このブログを始めた当初にも似たようなことを書いたことがありますが、私がサワードウにこれほどのめり込むようになったきっかけは、サワードウ特有の旨味の美味しさに加えて、なんと言っても健康上のメリット(あくまでも個人的な実感に基づくもの)にあります。
詳しくは記事をご覧いただければと思いますが、サワードウのメリットをざっとまとめると以下のようになります。
1.消化に良い(発酵過程でグルテンが分解(前消化)されるので、消化しやすくなる)
2.栄養価が高い(発酵過程で栄養吸収を阻害するフィチン酸が分解されることにより、パンに含まれるミネラルを吸収することができる)
3.低GI(発酵過程でブドウ糖が分解される)
4.プロバイオティクスによる腸内細菌活性化
20代前半で機能性低血糖症(血糖値の乱高下による体調不良)に悩まされ、昔から胃腸機能が弱かった私は、東大病院のお医者さんの指示で数年間に渡り砂糖や精製された炭水化物をなるべく避けるような食生活を送っていました。
数年後には食生活改善の効果もあってか機能性低血糖症の症状はだいぶ収まっていたものの、ぶり返しが怖く基本的に炭水化物と糖質は極力控えるようにしていました。
そんな中、ロンドンで初めて出会ったサワードウは普通に食べても数時間後に体調に影響を及ぼすこともなく、「これは他のパンと何かが違う」と直感的に思いました。それは、これまでなるべく避けていたパンが受け入れらるようになった瞬間でした。
それ以降私にとっては酵素玄米やオートミールと並ぶ理想的な主食となり、当初はお気に入りのベーカリーでサワードウを調達していたのですが、だんだん作ることに興味を持ち始め、本や動画、パン教室に参加したりしながらパン作りを学びました。
最近サワードウスターター(ルヴァン種)を使った酵母スイーツも作るようになりましたが、それも発酵のメリットにより標準的なレシピと比較して油分や砂糖を減らしても、しっとり深い旨味広がる(比較的ヘルシーな)お菓子が作れると感じているからです。
イーストを使って時短で簡単に作れる美味しいパンは、何かと忙しい日々を過ごす現代人にとって強い味方。需要が高いことも納得です。
ですがその一方で、時間をかけて発酵によるメリットを享受したサワードウのようなパンも健康に寄り添う主食の1つとして今後注目度がますます高まっていくのではないかと考えています。