全粒粉をパンの生地に混ぜることで小麦の旨味が増し、しかも強力粉100%のパンと比べて栄養価の観点からも利点が多く、より健康的な食事を意識するのであれば、全粒粉は積極的に使いたい選択肢の1つ。
ただ、全粒粉の割合を多い生地にすればするほど膨らみにくく、ずっしりとした食感になりがちに・・
それはそれで全粒粉パンらしくて好きなのですが、時にはもう少しふんわりした食感にしたいときもあったり。
ということで、今回はちょっとしたひと手間を加えて、全粒粉が多めの生地でもふわっとなるように作ってみました。
そのひと手間とは、全粒粉をふるいにかけてふすま部分を別にして、ふすま部分をあとから生地に混ぜるという方法。
こうすることで、グルテンによるパン生地の骨格の形成がしやすくなり、そのまま混ぜるよりも膨らみやすくフワっとした食感にすることができます。
では早速作り方です↓
◆材料
・全粒粉 150g
・強力粉 150g
・ルヴァン種 60g
・水 240g
・塩 6g
◆作り方
室温は約22℃。
一次発酵の生地温度は21~23℃を目安にしています。
1.全粒粉をふるいにかけて、ふすま部分を別の容器にわける。
2.強力粉と1のふすまではない方の全粒粉を同じボールに入れて均一になるように混ぜる。
3.ふすまの容器に水40gを加えて混ぜる。
4.2のボールに残りの水(200g)を加えて、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
5.30~3時間後、活性化したルヴァン種を4のボールの生地に加えて均一になるように混ぜる。(一次発酵開始)
6.30分後、5のボールに塩を加えてミキシングする。
7.30分後、3のふすまの3分の1を6のボールの生地に広げるようにしながら加え、折りたたみを行う。
8.7を2回繰り返す。
※生地の様子をみて、まだ生地が緩いようであればさらに1~2回折りたたみを加える。
※折りたたみの回数を多くした方が、ふすまが生地全体に満遍なく広がります。
9.5の一次発酵開始から約4~5時間後、かつ、8の折りたたみから30分以上経過後、成形して発酵かごに生地をいれる。
10.9を冷蔵庫にいれて、約8~24時間低温長時間発酵。
11.オーブンにキャストアイロンをセットして、270℃設定で予熱開始。
→ キャストアイロンを使わない場合の焼成方法はこちらの記事で紹介しています。
12.予熱完了直前に生地を冷蔵庫から取り出してクープをいれる。
13.キャストアイロンに生地をいれて霧吹きでミストをかけ、蓋をして、オーブンの設定温度を250℃に落とし、約25分焼成開始。
14.キャストアイロンの蓋を外し、さらに5~10分焼成。
※焼き具合を見ながら調整して下さい。
焼き上がり後すぐは味とクラムがまだ落ち着いていないので、少なくとも1~2時間程度置いてからカットしていただきます。(←いつも待ちきれなくてウズウズしちゃう人)
coto.さん、素晴らしいアイデアをありがとうございます。
間違えて小麦ふすまを買ってしまい、途方に暮れていたところでした。トッピングみたいに後から入れれば良いのですね。感動しました。
早速週末に試してみます。
佳苗子さんこんにちは!
ご丁寧にコメントありがとうございます。
強力粉の生地に、お手元のふすまを加えれば全粒粉パンになりますね!このレシピが消費のお役に立てれば嬉しいです。
是非お試しください^^