楽健寺酵母のライ麦全粒粉100%パン

インスタのご縁でいつもお世話になっている方からお裾分けいただいた大事な楽健寺酵母を使って、和風ライ麦全粒粉100%パンを焼いてみました。

この楽健寺酵母はりんご・人参・山芋・ごはん・強力粉・砂糖・塩で作られているのですが、以前ロンドンの北欧系ベーカリーでキャロットライというライ麦100%のパンを食べた時に、人参とライ麦の相性の良さに気づき、そこからヒントを得て作ってみました。

今回の配合は以下のとおり

◆材料

ライ麦全粒粉(粗挽き) 270g

全粒粉 100g

オーツ麦 30g

楽健寺酵母 200g

熱湯(約77℃) 330g 

塩 9g

パンプキンシード 30g

サンフラワーシード 50g

◆作り方

①粉類を混ぜて均一にする

②①に熱湯を加えて全体がなじむまで混ぜる

③2~3時間置く

④酵母と塩とシード類を加えて混ぜる

⑤型にいれて常温で3時間発酵

⑥冷蔵庫にいれて24時間寝かせる

⑦オーブンを300℃に予熱し、280℃で約40分焼成

⑧型から外して半日~1日以上置いてからスライスする

常温の水ではなく熱湯を使う理由は、ライ麦全粒粉に豊富に含まれるアミラーゼを活性化させて甘味を引き出し、その甘みとライ麦特有の酸味によって味に奥行きを出すためです。

このアミラーゼは約77℃で活動がピークになるのですが、熱湯により他のイーストやバクテリアが殺菌される一方でアミラーゼは残存し、でんぷんを糖に変えていくので、より甘味が増すという仕組みです。

これについては私の愛読本である「THE SOURDOUGH SCHOOL」から学びました。


今回は、ライ麦全粒粉に加えてオーツ麦を混ぜているので、保水性がありパサつき感はなく、全体的にしっとりもっちりした食感に。
楽健寺酵母のほのかな麹の香りと甘みの中に、シード類の芳ばしさや食感が加わって、とても美味しい和風ライ麦パンになりました。

いつまでも噛みしめていたくなるような、滋味あふれる楽健寺ライ麦パン。

これから数日、味の変化を楽しみながら、味わっていきたいと思います。

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