楽健寺酵母でハードトースト

お久しぶりの投稿です。
3月から4月にかけて、仕事もプライベートもバッタバタで更新がすっかり滞っておりました。

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さてさて、先日、私のブログを読んで下さっているインスタのフォロワーの方から、

「いつもcotoさんのレシピを参考にさせてもらっているので、お礼に楽健寺酵母をお裾分けします」

というなんとも嬉しすぎるサプライズプレゼントをいただきました・・・!!
細々と地味に更新を続けている私のブログですが、そんな風に思って下さる方がいらっしゃるんだな~と、本当に感激しました。

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ところで、楽健寺酵母とは・・?

奈良県にある真言宗東光寺の山内住職が、ご自身の健康のために長い年月をかけて考案された酵母のことで、リンゴ・人参・長芋・ごはん等複数の素材を混ぜて作られたものです。

楽健寺のパン工房で50年以上継がれてきたパン種をその方が入手され、一部をシェアして下さいました。

http://www.asahi-net.or.jp/~be5y-ymnu/tnkb.html

↑うっすらペールカラーのオレンジ色が可愛らしい

こちら、ホームベイカーの方々の間では有名な酵母らしいのですが、まだまだペーペーの私には初耳で、今回のお話しをいただいたとき、(若干前のめり気味で)興味津々にお話しを伺いました。

現在、こちらのパン工房では、店頭での販売は行っていないようですが、パン種を含め通販は行っているようです。

お手紙とともにパン種が届きました。言葉の一つ一つや丁寧な梱包から素敵なお人柄が一瞬で伝わってきました。

酵母を受け取って早速味見をしてみたところ・・・

・・・・!!!!

もうこれはですね、衝撃ですよ。

芳醇な甘味と酸味にほんのり香る麹の風味。
長年かけて熟成された味わいは、まさに”時間”が生み出す賜物。
見た目の優しい色合いとは裏腹に、酵母の力強さも感じられました。

居ても立ってもいられなくなった私は、買い物に出かけようとしていたところを急遽取りやめ、そのままパンの仕込みを開始!

まずはシンプルなハードトーストを作ってみることにしました。

今回は10%ほど全粒粉を混ぜました。

私はいつもルヴァン種を使っているので、比較基準がどうしてもそこになってしまうのですが、同じ粉を使っていても、ルヴァン種のハードトーストと比べると、風味も食感も発酵のスピードも全く違いました。

楽健寺酵母は味がしっかりしているので、副材料がなくても満足感のあるパンになります。麹の風味があるので和風のパン(?)と相性が良いのかなと思いました。

また、気泡は細かめになるので、カンパーニュやバゲットのようなハード系よりも食パンなどフワフワ系のパン作りに向いている印象を受けました。(あくまで主観ですが)
後日焼いた胡麻味噌パンとも相性抜群でしたよ!

さらに別の観点でこの酵母の良いところは、煮物やスープに加えると味に奥行きがでて美味しくなるんです!
まさに秘密の隠し味。
ということで最近は家でもっぱら煮込み料理ばかり作っております。

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楽健寺酵母を使いこなすにはまだまだ研究が必要ですが、新たなパン旅仲間としてこれから大切に育てていきたいと思います。

あらためて、このブログをきっかけに生まれた素敵なご縁に感謝しております。

お陰様で、ブログを続ける意義が見つけられたような気がしました。

パン作り仲間のコミュニティの輪、少しずつ広げていけたら楽しいな~なんて、考えてはワクワクしている年度初めの週末でした。

3 thoughts on “楽健寺酵母でハードトースト

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