ライ麦パン(ルブロ)とオープンサンドでデンマークに想いを馳せる

10月中旬、母と息子と私の3人でデンマークのコペンハーゲンへ旅行に行ってきました。

一日三食パンでも構わないほどパン好きの母と私のコンビなので、今回の旅のメインはずばり、”デンマークのベーカリー巡り”。

ロンドンからコペンハーゲンは飛行機で約2時間弱。
気温はロンドンとほぼ同じくらいの14℃程度。紅葉が美しい時期で幸いにも連日秋晴れに恵まれました。

街は全体的に清潔で治安が良く、しっかりルールが守られている点やどこでも食事が安定して美味しいこと、ものづくりに対する繊細さなど、日本から遠く離れた国ではあるものの共通点を感じる部分も多く、日本人にとって居心地の良い街なのではないかと感じました。(ただ、物価は高い。)

コペンハーゲン滞在中はひたすらあちこちでパンを食べ続け、ベーカリー巡りの合間(?)にショッピングや観光名所などを訪れました。
食べたパンやスイーツは20種以上!
訪れたお店がどこも評判の良いところだったからか、本当にどれも美味しくてまさにベーカリー天国。
特に本場であるカルダモンロールの美味しさに感動。
普段はあまり甘いパンを食べない私ですが、それ以来あちこちのカルダモンロールを食べ比べるようになりました。

さて、そんなコペンハーゲンのパンや料理にすっかり魅了されてしまった私。

イギリスに戻ってからその余韻に浸るかのごとく、早速デンマーク風のライ麦パン(ルブロ)を焼きました。
余り種で気軽に作れて、栄養価も高く、比較的劣化スピードも遅い良いことずくめのパン。
焼いた後は日を追うごとに熟成するので、そんな風味の変化も楽しめてしまいます。

ちなみに、過去に投稿している類似レシピはこちらです↓

◆材料

※型は、約215(205)×95(90)×高90mm 食パン型(1斤)を使用しています。

・ライ麦粉 400g
・ルヴァンの余り種 80g
・お湯 320g 
・塩 8g
・モラセス 20g
・サンフラワーシード 50~70g
(パンプキンシードやフラックスシードなどを加えてもOK)

<トッピング>
・お好みのシード類またはオーツ麦 適量

シード類の種類や量はお好みで調整してみて下さい。
このレシピはライ麦100%ですが、ライ麦の一部を全粒粉やスペルト粉に置き換えても美味しいです。

◆作り方

1.ボールにライ麦とお湯を入れ、混ぜて約4時間置く(オートリーズ)。
※生地温度が28℃程度になるよう、室温や小麦粉の温度を見ながらお湯の温度を調整します

2.残りの材料(ルヴァン種・塩・モラセス・シード類)を1に加えて、全体が均一になるようによく混ぜる。

3.ボールにラップやシャワーキャップをかけて、約3~4時間室温で一次発酵。

4.3の生地を型に移して、お好みで生地の上にトッピングをし、冷蔵庫で一晩~24時間寝かせる。
※冷蔵発酵させずにそのまま焼く場合は、型に入れて、生地が型の8割程度まで膨らんだら(目安は1~3時間)焼成にはいります

5.生地が入った型を冷蔵庫から取り出したら、約2~3時間室温に置く。

6.生地が型の8割程度まで膨らんだら、オーブンの予熱を220℃設定で開始する。

7.表面にミストをかけて220℃に予熱したオーブンで約45~50分焼成。型に蓋がついている場合、始めの25分程度は蓋つきで焼き、その後蓋を外し型を180℃回転させて残りを焼く。
※型に蓋がついていない場合、焼成開始時に氷を4~6個程度いれてミストを発生させる。焼成途中で表面が焦げてきた場合はアルミホイルを上に被せるなどして調整します。この場合も焼きムラを防ぐために25分くらい経ったところで型を180℃回転させる。

焼き上がったら型から取り出し、粗熱がとれたら布巾などにくるんで半日~1日程度置いて味が落ち着くのを待ちます。

そして、ルブロと言えば外せないのがこれ!

スモーブロー(デンマークのオープンサンド)。

上から時計周りに、以下の4種を作ってみました。

・サーモン、クリームチーズ、レモン、ディル

・ニシンのカレーピクルス、ロースト胡桃、グリーンリーフ

・ビーツサラダ、アボカド、レモン、ベビーリーフ

・エビのカクテルサラダ、ゆで卵、ディル、グリーンリーフ

デンマークはその土地柄ニシンを使った料理が豊富なのですが、その中で食べて衝撃的だったのが、ニシンのカレーピクルス。
酢漬けにしたぷりぷりのニシンをクリーミーなカレーソースで和えたものなのですが、これの美味しいことといったら。
サンドイッチの具材に加えても、ちょっとしたおつまみとしても大活躍なので、我が家の冷蔵庫のレギュラー入りとなりました。

ライ麦パンを焼いたらオープンサンドを作って、旅行気分を味わってみるのはいかがでしょう?

オープンサンドで他におすすめの組み合わせなどがあれば是非コメント欄などで教えて下さい。

3 thoughts on “ライ麦パン(ルブロ)とオープンサンドでデンマークに想いを馳せる

  1. いつも素敵なレシピをシェアしてくださりありがとうございます。デンマーク、とってもいきたくなりました!お母様と息子さんと素敵な旅ですね。
    このライ麦パンもとても美味しそうで、挑戦したくなりました。トッピングもめちゃくちゃ綺麗で美味しそうです。
    さっそく質問なのですが、ライ麦記事を発酵させた後、型に入れる際は三つ折り等、成形をしてますか?またナッツ類は生のものをつかわれてますか?サンフラワーシードはroasted が見つかるのですが、パンプキンシードはrawしか見かけず、いつもどうされているのか気になってました。

    1. ますみさん、こんにちは!コメントありがとうございます。

      ライ麦生地を型に入れる際、成形はせずそのまま流し込んで表面を軽くならしています。
      ナッツやシード類に関しては、生地に練り込むものは通常オーブンかフライパンで軽くローストしたものを使っています(いつも購入しているシード類はローストされたものなので私はそれをそのまま使っています)。一方、生地の表面などトッピングに使う場合は、焦げやすくなるので手元に生のものがあれば生の方を使うこともありますよ!
      レシピを書く際、そのあたりも記載するとわかりやすいですね。ご質問いただきありがとうございます。

      1. Cotoさん
        早々にお返事いただきありがとうございます。詳しく教えて頂き助かります。
        ライ麦パン、頑張ってやいてみます。
        いつも本当に美味しそうなパンばかりで、どうしたらこんなパンや余ったスターターのレシピが湧いてくるのかと感心してます。これからも楽しみに拝見させて頂きます。

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