ルヴァン種VSヨーグルト種

私がパンを作るときは、いつもフランス産のT65で種継ぎしたルヴァン種を使っているのですが、インスタをつらつら眺めていたら「ヨーグルト酵母を気に入って使っている」という内容の投稿をいくつか見けました。

それからなんとなく気になり始めたヨーグルト酵母。

その後、ロティ・オラン堀田シェフの本でヨーグルト酵母の起こし方が書いてあるのを見つけたので、試しに起こしてみることにしました。

全粒粉100g, 水100g, ヨーグルト100g, はちみつ10gを混ぜて、28℃くらいの温かい場所に放置し、12時間毎に撹拌すること約2日。

ヨーグルト種(3日目)

ヨーグルト種は3日目で泡がぶくぶくに。ぱちぱちと音がはじける気泡は、見るからにとっても元気!

そこで、いつも使っているルヴァン種とどんな違いがでるんだろう?と知的好奇心がむくむく湧いてきたので、それぞれの種を使って、同じ粉の配合・同じ工程でパンを作り、比較実験してみることにしました。

いつも使っているルヴァン種

レシピは、以下のとおり。

・強力粉  200g

・ライ麦粉  50g

・水    187g

・塩      5g

・スターター 50g

手順は以下のとおり。

①オートリーズ 30分

②塩をいれてミキシング

 30分おく

③パンチ1回目

 30分おく

④パンチ2回目

 30分おく

パンチ2回目の後。大きな変化はありません。
左:ルヴァン 右:ヨーグルト

⑤パンチ3回目

 30分おく

パンチ3回目の後。ルヴァンの方が膨らんでいるような?

⑥ラミネーション

 20分おく

ここも大きな違いはありません。

⑦成形

 20分室温に置く

成形後。ルヴァンの方が膨らんでいる感じです。
左:ルヴァン 右:ヨーグルト

⑧冷蔵庫にいれる

 12時間おく

⑨焼成

 

さて、気になる結果は・・・・?

こちら!

ルヴァンの方がクープが開き耳が立っています。
左:ルヴァン 右:ヨーグルト
横から見ると差は歴然!
ルヴァンの方が気泡が開いています。一方ヨーグルトは気泡が詰まり気味でクラムはしっとり。
上:ルヴァン 下:ヨーグルト

結果、対決という観点では、膨らみ方やクラストの感じからいうとルヴァンに軍配かな?という感じですが、ヨーグルトの方はしっとりな食感でルヴァンともまた違った良さがありました。

ヨーグルトは起こしたてだったので、ルヴァンと比べて酵母が不安定だったというのもあるかもしれません。

同じ方法でも酵母の違いで結果がこんなに違ってくるんですね。

個人的に面白い実験でした。

また違う酵母を起こしたら対決してみたいと思います。

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