ルヴァン種と一緒に日本帰国プロジェクト

ここのところ数年おきに東京とロンドンを行ったり来たりする生活を送っていますが、この度日本に帰国することになりました。

またそのうちロンドンに行くことになりそうな、ならなそうな・・という状況ですが、しばらくは日本で落ち着けることになりそうです。

さてさて、そこで1つ浮かび上がった懸念。

愛すべき私のルヴァン種を日本に持って帰れるか

フライト時間は約12時間。

移動のことや日本入国時のPCR検査のことなどを考えると20時間以上は冷蔵庫にいれられない状況。

ん~~その間に菌が死んでしまわないか不安ではあるもののやってみるしかない・・

作戦を練るにあたって、まず決めなければならなかったのは

機内持ち込みか預け入れ荷物(スーツケース)にするかということ。

機内持ち込みにすれば搭乗ギリギリでリフレッシュすることも可能だけれど、荷物がかさばるのと液体検査を通過しなければならないというデメリットが。

一方で、預け入れ荷物にすれば液体検査は必要ないものの、家を出るタイミングでリフレッシュしておく必要があるしな・・

とあれこれ思いをめぐらせること数日。

イギリスの空港の液体検査はかなり厳しく、少しでも許容量をオーバーすると容赦なくポイっと捨てられてしまうので、持ち運んでいる間に育ったルヴァンが制限を超えてしまうリスクを考えると預け荷物の方が安全か・・?ということで、今回はスーツケースに詰めて預けることに決定。

出発直前にリフレッシュしたあと、二重にしたジップロックにつめて準備完了。

どきどきするなぁ~。一緒に日本に帰れますように。

空港に到着してチェックインカウンターでスーツケースを預け、

君たち頑張って生き延びるんだよ!一緒に日本に帰ろうね!

ルヴァンとしばしのお別れ。

そして、2時間後に離陸。12時間のフライトを経て無事日本に到着。

私が帰国した時はコロナの関係でPCR検査を受けてその場で結果を待たなければならず、事前情報では約2~3時間、場合によってはそれ以上待たされるということを聞いていたのでどのくらい時間がかかるんだろうとドキドキ。

長時間フライトの疲労もあり、ホテル到着までスムーズにいきますように・・と着陸前から切望していたものの、帰国者が少なかったためか検査は思いのほかスムーズに進み、受診から検査結果受領まで約1時間程度で済みました。

あ、ちなみに結果は陰性でしたよ。

無事に入国も済み、ルヴァンが入ったスーツケースは先に入国した夫がベルトコンベヤーから降ろしてくれていたのですが、何やら夫が係員の方と話し込んでいる様子。

なんだろう?と思って近寄ってみると、なんと、検疫探知犬が私のスーツケースに反応したとのこと。。

ここでまさかのトラップ・・!

検疫台でスーツケースを開けるよう優しい女性の係員の方から指示を受け、中身をチェックされることに。。

ビクビクしながらスーツケースの鍵を外し、中身を披露。隅から隅まで徹底的に確認されます。

スーツケースの中身は衣類とお土産類を中心に、肉類は詰め込んでおらず、紅茶やクッキー、オートミール、小麦粉、ポレンタ、レーズンとフェンネルのパン(大好きなベーカリーのものでホテル隔離生活中の朝ご飯にしようと思っていたもの)はいれていましたが、いずれも問題ないとのこと。(ほっ)

「おそらくパンのニオイが強くて反応してしまったのでしょうね~」という和やかなやり取りをした後、お姉さんがスーツケースの中から私のルヴァン種を発見。

お姉さん「これは何ですか?」

私「パ、パンを発酵させる種です。私のペットのようなもので・・」

お姉さん「あぁ(笑)」

・・・

そしてスーツケースの中身チェックは完了。

ややぎこちないやりとりはあったものの無事に検疫も税関も通過。

その後、専用バスでホテルに移動し部屋についてまずはルヴァンが生きているかのチェック。

酸味が強いものの、死んではいない様子?

すぐにリフレッシュしました。

すると、菌が増えすぎていたためか、かなりの短時間(約2時間?)でピークに達し、味もかなり酸っぱい。

でも生きているようでひと安心。

その後何度かリフレッシュをしたら味もだんだん落ち着いてきました。

ということで、ルヴァン種と一緒に帰国プロジェクトは無事成功に終わったのでした。

これからこのルヴァン種を使って日本でどんなパンを焼こうかな~と妄想中。

イギリスで焼いていたパンとの違いなんかも楽しみながらこれからもこの子とベーキングジャーニーを続けていきたいと思います。

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