オーブンの予熱時間短縮のための工夫

食料にエネルギー価格に交通費・・生活に関わる多くのものが値上げ値上げでインフレの波が止まらない今日この頃。
小麦粉や電気代の高騰はおうちベイカーにとって家計に打撃を与える死活問題ですね。。

我が家は暖房を使う時期が終わり、パンを焼く頻度やそのほかの電気使用量はあまり変わりないにも関わらず、月の電気代はむしろ上がっていて明らかに値上がりしていること実感しています。

これまではあまり気にせずオーブンをフル稼働させていましたが、その現状を見てさすがに少し節約を意識し始めました。
(毎月電気代の請求金額を確認して、静かにションボリする夫へのうしろめたさもあり。笑)

ということで、パンの焼き上がり加減はそのままでありながらもオーブン稼働時間を短縮させるために考えたのが、鋳物ホーロー鍋ガス予熱作戦!

一体これは何かといいますと・・
あらかじめホーロー鍋をコンロの強火で加熱し、熱々になったところで予熱しているオーブンにいれるという作戦です。

丸ごと大きなカンパーニュ型のサワードウブレッド(粉量約300g)を焼く時、私はオーブンで予熱したストウブ(鋳物ホーロー鍋)にパン生地をいれて焼いているのですが、この鍋を予熱するためにオーブンのマックス設定温度で約1時間かかります。その後、40~45分焼成。
予熱と焼成時間合わせて約2時間弱オーブンを稼働させるのがこれまでのスタイルでした。

それを、事前に鍋だけ別で加熱することで、オーブンの予熱は40分、焼成時間は35分と約30分短縮できるようになりました。

焼成時間短縮により、クラストは薄くさっくりふんわりと焼き上がる印象。

具体的な方法は、

①オーブンをマックス設定温度で40分予熱。

②オーブンの予熱開始とともに、鍋をコンロにセットし、水をワンカップ程度加えて強火で様子を見ながら約5~8分加熱。(空焚きにならないように注意します)

③鍋の中の水が沸騰して全体がアツアツになったら、予熱中のオーブンに鍋をいれて予熱継続。

④40分間の予熱が完了したら、鍋にパン生地を入れて焼成。

この方法で実験的に焼いたのがこちらの雑穀オートミールパン↓

今のところ結果良好なので、しばらくはこの方法でパン作りを続けてみようと思います。

9 thoughts on “オーブンの予熱時間短縮のための工夫

  1. はじめまして。

    パン作り上達して羨ましい限りです!

    教えていただけましたら幸いです。
    私も持っている27cmオバールストウブ鍋でやってみようと思います。
    ロッジのコンボを使用したりしていますが、ストウブの方が少しは軽いですよね。

    お水1カップ(200cc)を入れて7-8分で沸騰させたら、その時お鍋にはお湯が
    残っている状態ですか? (残っている状態でオーブンに入れるのでしょうか?)

    もうひとつですが、うちのガスオーブンは(アメリカ製)10分ほどで250℃位になるのですが、
    さらに余熱加熱が必要なのかしら? 私もハードパンがうまく高さが出て良いクラムになる時と
    そうでない時があり、まだまだ一定してうまく焼けず修行中です。

    1. Parelliさんこんにちは!コメントありがとうございます。
      ロッジのスキレットは使ったことがないのですが、私の経験上ストウブは他のメジャーなキャストアイロン鍋と比べて保水(スチーム?)効果が高いと感じているのでパンを焼くときに重宝しています。
      ロッジも愛用している方多いですよね!私もいつか使ってみたいな~と憧れています。

      ご質問につきまして、鍋に水を入れて7~8分沸騰させた後は多少水が残っている状態かと思いますが、私は余分な水分が残っていた場合、キッチンペーパーでふき取って多少鍋が湿った状態のところにベーキングシートに乗せた生地を入れて焼いています。もしくは、鍋の底における脚付きの耐熱ケーキクーラーのようなものをお持ちでしたらそれを置いてその上にベーキングシートと生地を乗せて焼くのも1つの方法かと思います。

      次に予熱温度ですが、これまで4台の異なるオーブンを試してみた経験上、オーブンの設定で予熱が完了したというサインが出ても、オーブン庫内を温度計で測ってみると(特に250℃以上の高温設定の場合は)全く設定温度に達していないということがほとんどでした。ということで、私は自動の予熱機能は使わずオーブン庫内に専用の温度計を置いて庫内の温度が目標の温度に達するのを待つようにしています。
      したがって、常にオーブンの予熱機能+αで予熱を行っているような状態になっております。ただ、アメリカ製のガスオーブンでしたら火力が強く10分で250℃に達しているかもしれませんね!
      パンの高さを出すには最初のオーブン温度は重要かと思いますので、気持ち多めに予熱されても良いかもしれません。
      以上、何かしらお役に立てれば幸いです。

      1. coto510さま

        丁寧なご指導、ご回答を有難うございます。すぐにお返事を頂いた事、嬉しかったです!

        今日もロッジとストウブを持ってみましたが、だいぶ重さに差がありました。

        特にウチでは、オーブンが2段式のビルトインになっていて私の胸位の高さにオーブンを開ける、ような感じなんです。ハードパン作りになって初めてもう少し下に位置した方がやりさすかったなーと。
        なのでストウブ鍋でしたら、ずいぶん助かりますので、トライしたいと思います!

        で、余熱は、私もcoto510さまと同感で、温度設定の他にいつも温度計を庫内に入れています。
        でも、庫内全体の事を考え、もう少し長く余熱時間を取ろうと思います。

        ストウブ鍋は中が多少湿った状態で入れますね。有難うございます。

        その他に一次発酵の見極めや二次発酵の見極め、生地の作り、成形時に生地を張らす…どれも
        重要な事ばかりで奥が深いものですね。なので飽きずに続けられるのかも知れません。

        ストウブ鍋で上手に焼けるのでしたら、将来もcoto510さまにロッジは必要ないかも知れませんね。
        本当に重たくて熱いんです。落としてオーブンのガラスを割らないか、心配で。。

        あと、とても綺麗な状態のストウブ鍋ですが、オーブンの中で汚れが焼き付いて取れにくくなる、
        なんて事はないのかしら、coto510さまのきれいなストウブ鍋を拝見して手入れさえすればきっと大丈夫ですね?

        他の記事も読まさせて頂いています。有難うございました。

        1. ご丁寧な返信ありがとうございます。
          オーブンが高い位置にあると重くて熱々の鍋の上げ下ろしはなかなか大変ですよね。
          私が今住んでいる家もオーブンが高い位置にあり、椅子のような踏み台がないと奥まで手が届かないので苦労しています。
          Parelliさんは毎回十分に注意していらっしゃるかと思いますが、どうぞ火傷にはお気をつけ下さい。でも2段式のビルトイン型オーブン、カッコ良くて憧れです!
          ちなみに、私のストウブ鍋(グレーのオーバル型)は、オーブンでの焼成に加え揚げ物や煮物等でフル活用しすぎて今はだいぶ汚れが目立ち、かなり年季が入った感じになっています。
          もはやいくら掃除をしても落ちなくなってしまいました。。ただ、その分愛着も沸いているので、この子をこれからもできるだけ長く使っていきたいなと思っています。
          パン作りはすべての工程のピースが上手くはまらないとなかなか納得のいくものが焼けなかったり、とても奥深いですよね。
          焼いても焼いても何かしら新しい発見や失敗があり、その度に一喜一憂して、見事にパンに振り回される日々です。笑
          Parelliさんの仰るとおり、だからこそ飽きずに続けられているのだと思います。
          これからもお互いにパン作りの旅を楽しんでいきましょう!

  2. Coto510さま

    明日焼く準備を今日します(生地作り)。で、わからない事がもうひとつありました。

    ストウブ鍋をコンロにかけた後、オーブンで再度余熱する時、ストウブ鍋は蓋をしたまま? 
    (多少湿った内側が乾燥してしまうので、この方法と推測…ですが)
    または、本体から蓋を外し、両方余熱?(もしこの場合なら蓋の向きは取手が上向き、蓋の裏側が
    上のどちらでしょうか?

    ちなみにロッジコンボ の場合は、蓋を外して両方余熱します。。

    お手数をお掛けしますがよろしくお願いします。
    素敵なハードパンが焼けて羨ましいです!

  3. Coto510さま

    どうやらストウブの場合は、蓋をした状態で余熱、、ですね。

    頑張ってそして楽しみに焼きますね。
    ロッジコンボ とのクラム、クラストの違いなど確認できるので嬉しいです!

    色々、有難うございました。

    1. Parelliさん再度コメントありがとうございます!
      仰る通り、私はいつも蓋をした状態で予熱をしていました。ですが、蓋も別で予熱できるのであればその方が良いかもしれませんね!
      私の家のコンロはIHなので難しいかもしれませんが、今度試してみたいと思います。(ちなみに私が蓋を予熱する場合は、鍋の内部の温度を上げたいので裏側を下向きにすると思います!)

      1. Coto510さま

        お返事有難うございます。

        今日、蓋をした状態で余熱し、焼いてみました。

        27cmオバールストウブで焼いてみました…カロンジ(別名ニゲラという黒胡麻のような
        色の粒々)をいつか使ってみようと思って買ってあったので、それを使い、、
        これはちょっと苦手な味、主人も。。

        生地はこの暑さでだれ気味だったんですが、割と立ち上がりがいいですね〜
        クラムもLacy でよい感じでした。クラストはやや柔らかめでしょうか。

        ロッジコンボ よりずっと軽いですし。次回は24cmラウンドで丸い形のカンパーニュも
        作りたいと思います。

        で、ロッジコンボ もダッチオーブン(ストウブも)もまったく余熱なしで焼いて遜色のない
        カンパーニュも焼けるようですので、色々試してみたいと思います。
        冷たい状態の容器に入れて230℃で40分、焼き色10分だそうです。
        色々な焼き方があるので、自分に一番合った焼き方を探し出せるよう挑戦!です。

        ご親切にお手数を下さり、有難うございます。

        1. パン早速焼かれたのですね。
          カロンジというスパイス初めて知りました!
          味は苦手だったのことですが、クラムは良い感じにできたようで良かったです。
          クラストは、粉や材料に加え蓋を外しての焼成時間や加水などによって硬さが変わってくるのかなと思います。
          予熱せずに焼く方法もあるのですね。情報共有ありがとうございます。
          私も実験しながら引き続き良い方法を探してみたいと思います!
          これからもどうぞよろしくお願いします。

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