加水85%で強力粉VS最強力粉

最近好んで使っているのが、Marriage’s flourの小麦粉。

先日、たんぱく質13.4gの強力粉と14.9gの最強力粉を購入して、なんとなくサワードウには強力粉、食パンやベーグルには最強力粉を使って(またたはブレンドして)・・・と感覚で使い分けていたのですが、両者にどれほどの違いがあるのかこの目で確かめてみるため、比較検証を行ってみました。

パッケージデザインが少し似ているので、たまに間違えそうになります。

粉以外はすべて同じ材料・配合で混ぜました。

(比較するなら粉だけで検証すべきかと思いましたが、なんとなくこの時高加水のロデヴのようなパンが食べたい気分だったので、ロデヴを意識したレシピになっています。)

◆材料

(最)強力粉 200g<80%>

ライ麦粉  50g<20%>

ぬるま湯 210g<85%>

 (うち30gは塩と一緒に追加)

ルヴァン 50g<20%>

 (スターター10g・強力粉20g・水20g) 

塩    5g<2%>

モルトシロップ 7g

ドライイースト 1g

◆検証

①オートリーズ

ガラス(下)が強力粉、ピンク(上)が最強力粉です。

塩を加える前のオートリーズ30分。最強力粉の方が吸収性があり、感触も硬くまとまっている感じです。

②ミキシング

下が強力粉、上が最強力粉です。

強力粉の方がややデロっとしています。

③1時間後(ラミネーション1回目)

強力粉の方が伸びがよく生地も破れにくい感じです。

一方、最強力粉の方が縮む力が強く、強力粉と比べてやや破れやすい感じでした。(これは私のハンドリングにもよると思いますが・・)

④1時間後(ラミネーション2回目)

1回目と同じ要領でラミネーション。両方とも1回目と比べてグルテンが繋がってきている感じでした。

⑤1時間後(成形1回目)

あまり大きな差は感じられません。

⑥1時間後(成形2回目)

最強力粉の方が泡がぶくぶくしている感じです。

15分ほど室温に置いて、その後冷蔵庫で一晩寝ませます。

⑦12時間後

⑧焼成

250℃のオーブンで、キャストアイロン蓋つき25分、蓋なし30分

◆結果

結果としては、両者とも、1つ1つの気泡が細かい綿あめのようなふわふわクラムに薄くてパリっとしたクラストを持ち合わせたパンになりました。

味も小麦の旨味がほわっと広がるようなイメージで、この配合は私好みです。

この2つに明確な差というのはそこまで感じられませんでしたが、膨らみは強力粉の方が良いのかな・・?という感じで、食べた時の食感はやはり最強力粉の方がひきが強く、もっちりとしていました。

また、最強力粉の方が吸収性が高いので、同じ加水でもまとまりが良く扱いやすいです。

たんぱく質量=グルテン量ではないので、その点は念のため留意しておく必要がありますが、今回の実験は、今後粉を選ぶ際の1つの指標になりそうです。

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