イギリスで出産しました。そして、母へ。

2023年1月末にロンドンの病院で第一子となる男の子を出産しました。

このブログを以前からご覧いただいている方は過去の記事を読まれたかもしれませんが、流産を何度か繰り返し、不育症と闘いながらの妊娠出産だったこともあり、お腹の中の赤ちゃんが出てきた瞬間は、”ようやく会えた!”という感動と、”私が赤ちゃんを産むことができたんだ!”という不思議な気持ちでいっぱいでした。

今は初めてのことだらけでバタバタな毎日を送っていますが、日々成長し変化していく息子の様子は何よりも愛おしく(おしっこをかけられても、うんちを噴射されても!)、新しい家族との一瞬一瞬をできる限り大切に過ごしていきたいと思っています。

初めての出産が海外ということで、当初は不安な面もありましたが、夫をはじめ、産前から産後までサポートして下さったドゥーラさんや担当医師の先生方、ミッドワイフさん、そして日本から手伝いにかけつけてくれた母がいてくれたからこそ、妊娠期間からここまで終始穏やかに楽しく過ごすことができました。


また、今回の妊娠がわかるまでは悲しく辛いことも度々ありましたが、周囲の方の温かな励ましの言葉に勇気づけられ、諦めず前を向いていられるよう優しく背中を押していただきました。


そして、私の記事を見てコメントを下さった皆さま、あらためてありがとうございました。

日本のきめ細やかな医療サービスと比べると、イギリスは全体的に大雑把な部分があるので(あくまでも私の主観ですが・・)、出産場所はやはり家族がいる日本に里帰りした方が安心なのではないかと悩んだりもしました。
しかし、結果的に検診やお産に関する医療体制も全く問題なくむしろ感動するほどで、自分の希望通りのお産をすることができたのでイギリスでの出産は大満足に終わりました。
健診から出産の入院中までずっと夫に付き添ってもらえたことも非常に心強かったです。

ちなみに、今回の妊娠出産で、私はNHS(無料の公的医療)とプライベート(有料の民間医療)のどちらも利用しました。

色々と紹介したいことはあるのですが、一度書き始めるとかなり長くなってしまいそうなので、それはまた別の機会に・・
私のイギリスでの出産に関して、気になる点やご質問があれば遠慮なくコメント下さい。

以下は、雑談的に入院中に撮った写真など。(食べ物多めです。笑)

出産後に病院から配布されるレッドブック。日本でいう産後版母子手帳のようなものです。

分娩を促進するため、”病院の外を歩きまわってくると良い”と担当医のアドバイスを受け、陣痛中に夫と散歩に出かけました。
こちらはその際に立ち寄ったお気に入りのカフェ。

入院中のとある日の朝食。シリアルやトーストなどが選べました。クロワッサン美味しかった・・!
夫も一緒に病院に滞在していたので、二人分です。

お昼ご飯はサンドイッチとラップサンドとサラダに、”体力をつけないと!”と欲張ってチョコケーキとキャロットケーキもオーダー。
サンドイッチにチップスがついてくるところがイギリスらしさ満点。
夫と食べる予定が、急遽夫が外出することになり、私一人でたいらげました。笑

夕食のチリコンカンとチーズの盛り合わせ。
妊娠中我慢していたチーズが食べられて至福のひとときでした。
別の日に食べたグリーンカレーやラザニアなども美味しかったです。

退院時に、病院からゾウのぬいぐるみとおくるみにもなるガーゼタオル3種のプレゼントをいただきました。

産前の病院・担当医選びから、出産の立ち合い、産後の授乳や沐浴の方法まで、大変お世話になったドゥーラさんからお祝いにいただいた手作りの帽子。
なんと、その方は数年前からサワードウブレッドを焼いているとのことで、私のブログを以前から見てレシピを使って下さっていたそうです。
まさに運命的な出会いでした・・!
ドゥーラさんのサポートがあったおかげで、不安が解消され終始リラックスしてお産に挑むことができました。
最新の知識を教えて下さるだけでなく、精神的な面で非常に助けていただきました。


こちらは、日本から一か月ほど手伝いにきてくれた母のために焼いたライ麦20%サワードウブレッド。
はるばるイギリスに来てくれた母に「何かお土産に持って帰りたいものある?」と尋ねたら、

「あなたのパンが良い」

と。

私がやることなすこと、いつも全力で応援してくれる母。
今回も、私と夫が安心して産前産後の期間を過ごせるように、家を整え、美味しいごはんを用意し、常に明るい笑顔で私たちを包み込んでくれました。
そして、私が育児に追われナーバスになっている時は、真夜中でもそっと側にいて話を聞いてくれたり、お茶を淹れてくれたり。
私が時々イラっとしてキツイ物の言い方をしてしまっても、反論したい気持ちを抑えて、私がリラックスできるようにいつも何か考えてくれました。

母が日本に帰国した後の我が家は、なんだか急に静かになり、夫も息子もどこか少し寂しそう。
そして、泣きじゃくり私の胸にしがみつく小さな息子を抱きしめながら、母もこんな気持ちで赤子だった頃の私に接していたのかなと想いを馳せると、なんだか急に色んな感情が溢れてきて泣きたくなったり。(産後のホルモンバランスのせい?)

別れ際、しんみりするのが嫌で直接気持ちを伝えられなかったけれど、あなたの娘になれて本当に良かったです。
息子にも将来そう思ってもらえるような親になりたいな、とあなたが去った後の静かなリビングで、すやすや眠る息子の顔を見ながらそう思いました。

14 thoughts on “イギリスで出産しました。そして、母へ。

  1. coto様
    ご出産おめでとうございます。子供を願う女性にとってこんなに嬉しい事はないと思います。
    この記事を読んでいて、私も出産した日を思い出しました。娘13歳、息子9歳ですが、今でも生まれた日のこと毎日思い出しては幸せを噛み締めています^_^
    大変な中、クープの動画ありがとうございました♡美味しそうなライ麦パンのレシピも、大切に作らせていただきますね。
    無理せずお体大切に!子育て楽しんでくださいね!日本から応援してます^ – ^

    1. しのぶさん、温かなメッセージどうもありがとうございます!
      誕生日は、本人よりも親にとって特別なものなんだなとしみじみ感じました。
      クープ動画も早速ご覧いただき嬉しいです。
      新しいライ麦パンレシピも是非お試し下さい^^
      今後ともどうぞよろしくお願いいたします♡

  2. Congratulations!
    Thank you very much for sharing such a happy story.
    Please rest well and enjoy your new stage with sweet loved ones.

    1. Thank you for reading my story.
      Your lovely comment makes me so happy.
      I sincerely appreciate your kindness♡

  3. Cotoさん、お役に立ってるどころか、実はcotoさんのブログをみて酵母を一緒に連れてくることにしたんです!ドキドキでしたが、今も元気です。試行錯誤しながらですが、おかげで楽しくパンを焼いてます。感謝です。

    1. なんと、そうなんですね!
      私のブログがきっかけになっているのであれば嬉しいです!
      一緒にパン作り楽しんでいきましょう♪

  4. Cotoさん、ご出産おめでとうございます。ブログを読みながら思わずウルウルとに感動してました。海外での出産はとても不安だったと思います。Cotoさんのパンには色々な思いや勇気、優しさが詰め込まれているような気がします。
    お母様のひとこと、素敵です。
    私は去年秋に日本から酵母種と一緒に渡米しました、まだまだ慣れませんがCotoさんのブログに勇気づけられてます。ありがとうございます。動画や工程写真、とても参考になります。
    お身体、大切にして楽しんでください
    これからも楽しみに拝見させて頂きます。

    1. ますみさん、温かなメッセージありがとうございます!
      一つ一つのお言葉が嬉しくて私もウルウルしてしまいました。
      ますみさんも酵母種とともに海外に移られたとのことで、お仲間ですね^^
      私のブログが少しでもますみさんのお役に立てているようであれば幸いです。
      ますみさんのアメリカ生活が楽しいものになるよう、心から願っております。
      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

  5. この4月から主人の仕事でイギリスへ行くことが決まっています。
    そして、先日、妊娠が発覚しました。流産を繰り返しての待望の妊娠で、とても嬉しいのですが、
    不安なことがいっぱいです。NHSとプライベートの病院をどちらも利用されたとの事ですが、
    その辺りについて、よかったら詳しく教えていただきたいです。
    高齢出産になるため、出生前診断(NIPT)も希望しているのですが、イギリスの事情についてご存じでしたら教えていただけると嬉しいです。
    突然のメッセージでお願いばかりですみません…

    1. ニコさんはじめまして。ご質問ありがとうございます。
      ご懐妊おめでとうございます!
      海外での新生活と出産、喜びと不安・・恐らく様々な感情がぐるぐると頭をかけめぐっているのではないかと思います。
      私の経験の範囲内でのお話になりますが、回答が長くなってしまいそうなので、よろしければメールの方にご連絡差し上げようと思うのですが、いかがでしょうか。
      ご返信お待ちしております。

      1. こんにちは、私も同じような状況で1ヶ月くらい前に一度お話しいただく機会いただけないかと思ってメールを送りました。
        一度お話しできないでしょうか?
        よろしくお願いします。

        1. 有美さん、コメントありがとうございます。
          ご連絡をいただいた翌日、返信のメールを差し上げたのですが、Gmailの設定のせいかメールが受信拒否されてしまいました。
          有美さんから再度ご連絡いただきたかったので、その旨連絡事項としてブログ記事冒頭に追記し、記事も投稿していました。なので、あらためてコメントいただけて良かったです!
          つきましては、Gmailの設定をご確認いただくか、ほかに連絡可能な連絡先があれば問い合わせフォーム経由で教えていただけますでしょうか。
          インスタのアカウントをお持ちでしたら、そちらからDMしていただいても大丈夫です。

          1. ちなみに、私のインスタアカウントは、
            @coto_sourdough
            です。

        2. 度々申し訳ありません。
          先ほど、今回の有美さんのコメント投稿時に記載していただいたアドレスにメールを送ることができました。(前回記載いただいたメールアドレスに誤りがあったようです)
          返信が届いているかご確認いただけると幸いです。
          どうぞよろしくお願いします。

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